地産地消とは、生産者と消費者の距離が近いということ。近いものを食べることの良さとは何か。
そこで、地産地消グループメンバーで「”近い”ってなんでいいの?」をテーマにディスカッションをしてみました。
※メンバーの名前は伏せていただきます。ご了承ください。
Y:共感とか、他にも良さがあるとか、これは違うんじゃないかとかetc…
皆:全部賛成だよね。
R:大量生産大量消費のサイクルを減らす。農業を通して。自分たちが買うものによって、自分たちが住んでている地域にお金が入る、自分たちの地域でお金が回るのは大事。そうでないと、この社会のシステム上どこかで搾取が起きる。
Y:4番目の点に繋がるけれど、実際に生産地に行くことが簡単で、食べているものがどのように作られているか分かるのは、食べる側によっても安心感がある。搾取されてできた食べ物でない安心感。農薬とかの安心感は有機でない限り得られないけど。地産地消はある意味フェアトレードと思っていて、農家さんが付けた値段で買っており、業者とかが中に入っていない。正しいやり方で取引している。それが私にとっては一番の安心感。食べていて誰かを傷つけていないということが分かる。逆にコーヒー飲んでても変な罪悪感が出てきて、チョコレートも何も考えてなかったら美味しいけど、美味しく感じられない。そういう意味で近いというのは大事なことだと思う。
K:作っている人の顔を知っていることは、搾取が起こらないことを防いでいる。
R:あと倫理的な問題もある。世界にお金持ちがいる中で貧しいのは生産者だと思う。日本でも農家はあまりお金持っているイメージがない。大量生産して海外に輸出している国では生産者は結構貧しい。なんで食べ物とかすべて与えている人たちが苦労しているのか。バランスがすごく悪い。それを元に戻すことが必要。昔だったら地域で起こっていることだから、生産者の自分の生活がちゃんと成り立っていた。それはすごいことだと思う。
Y:社会的背景だけでなくても、普通に新鮮とかも。学内の三鷹野菜販売で買った野菜は1週間くらい経ってもピンピンで美味しい。スーパーとかではすぐしなっとなってしまう。生産してからお店に来るまで結構かかるみたいで、みかんだったら1ヶ月くらいかかるみたい。ルートが複雑みたい。
Hi:みかんは早撮りできるけど、小松菜は早採りできないから……。
Ha:バナナとかは海外からだから、熟していない時に収穫して工場で成長促進させるみたい。
M:ガッキの田中さんが、スーパーの小松菜と違うって言ってた。根元の形が違う。
Ha:見栄え重視なんじゃない。規定以下の野菜は廃棄されたり買ってもらえない。卵の黄身の色によって栄養の違いはなく、お客さんが濃い方が好きだから、色が濃くなる餌をあげている。
M:それって文化的なものもあるかと思った。見栄えを気にしているのは、日本の特徴かもしれない。一つ一つラップされていたり。
Hi:アメリカではバンッと置いている。
Ha:中国も。
M:新鮮さを保つ方法が違うと思う。
K:いつからそうなったんだろう。
M:それがプラスチックとか、環境問題にもつながる。
Ha:中国ではg量で買える。袋に必要以上の量が入っているのは嫌だなと思う。
Y:見栄えを気にするのとかも競争社会だから起こっているんじゃないか。地元の八百屋さんで買うなら見栄えは気にしない。でもスーパーマーケットだったら、きれいに包装している場所とそうでない場所だと、綺麗なほうが選ばれる。利益を得る、顧客をゲットするために始めたのかと予想している。
K:日本社会全体が過剰に敏感になっているというか。清潔さとか、忙しいから雑多なことの対極なものや整理整頓が重視されている。
R:整理掃除など日本は元々きちっとしている。けど、他の国でもそのような現象はある。
Ha:0円食堂で見てても思うけど、規定以下のものはすべて破棄されている。
K:TFTで規定以下の野菜を使って料理をするイベントの時に、三鷹の場合は軒先で売れるからほとんど廃棄している野菜はないことを知った。地産地消ができている地域、消費する人がすぐ近くにいる地域である三鷹だからこそできているのかも。地方の方だったら沢山規定以下のものが出るのかも。
Y:お米もとても検査される。旨味とか水分とかとてもこだわって作ってて、でもそれ以外のものは結構破棄されるみたい。一定基準でないとJAに買い取ってもらえないみたい。
M:なぜそもそも規定があるの。
R:それはJAだから。JAがすべて日本のものを規定しているから。
Ha:顧客のニーズだから。
M:それって私たちが始めたものだよね。私たちにそれがぴったりだと思ってそうなったんじゃない。
R:元々は違ったと思うよ。完璧でなくても買うもんね。
M:今の私達のニーズはすべて作られたもの。テレビのコマーシャルなどによって。
R:JAがどのようにして始まったのか。農家は元々1人で販売してたけど、自分でお客さんを探すのは大変ですべてお金が戻って来なかった。結構昔の農家は貧しかったみたい。だから地域でまとまって販売しようということになった。
M:それはいつ?なんでJAはそのような基準を定めたの?そこがよく分からない。
R:でも全く基準がないとそれも良くないんじゃない。基準はあったほうがいいんだけど、それがどんどん厳しくなっていくと大変。おじいちゃんやおばあちゃんに聞きたいな。基準があったのか、それがどのくらい厳しくなってきたのか。
K:農家さんに聞くと良いかも。4代目の方とか三鷹に沢山いらっしゃる。
M:JAもそうだけど、ルールはどんどん増えていく。寮もそう。
K:ルールを自明のものって思わないで、何で存在するのかを考えないと。
Y:何で軒先で売っている野菜は売れるのかな。B級品とかちょっと質が悪い野菜も販売しているのかな?
R:安いんじゃない?
K:多少形は曲がってても味は変わらないし、農家さんのこと信頼しているからかな。どのくらいそのような野菜が出て、販売しているのか三鷹の農家さんに聞きたいね。あと、三鷹では学校給食に納品していて、その場合だと多少形が揃っていなくても良いのかもしれない。
R:地産地消というテーマで、主に食べ物の話をしているけど、食べ物だけじゃないよね。エネルギーとかも。
それぞれが地産地消について、野菜について、各自が持ってる経験、文化を軸に話し合いをしました。結局、結論は出ていないけれど、話し合ってメンバーの気持ち、意義を共有することに意味があったと思う、話し合いでした。
下記に行われた話し合いのメモを残しておく。
ICU 地産地消 -Make&Consume Local- Project
ICUから地域の方々とつながっていくことはできないだろうか…?ということで、始まったのがこのプロジェクト。地産地消の取り組みを通して、心から豊かな生活を築いていきましょう!!
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