東京三鷹農業✖️広島農業〜いろいろな農業の形を知る

今日は、まちなか農家プロジェクト主催の“三鷹農業×広島農業”について学ぶイベントに参加させていただきました。

前半の座学パートでは、JA青壮年部の森屋賢さん、広島県東京事務所政策課長の岡田さんから、それぞれ三鷹市と広島県の農業の現状についてお話しいただき、後半パートでは緑化センターの裏にある根岸隆好さんの畑の見学をさせていただきました。

《三鷹市の農業について》

宅地化+従事者の高齢化が進む一方、今もなおディズニーランド2個分の農地が残り、青壮年部の活動が活発な三鷹市。

その生産品目をみると、ブロッコリーやじゃがいも、キウイやブルーベリーなどを〈少量多品目〉で取り揃えていることがわかります。

例えば根岸さんの畑では年間20〜30品目もの野菜を育てています(写真を参照ください)。

さらに、農家さんの野菜が青果店だけではなく《軒先販売》されていることも特徴です。

【少量多品目】が大切にされているのは、農家さんの庭先に小さなスーパーを設置する意味もあるんだそうです。

最近では、市内22校の小中学校の《学校給食》にも野菜を納品しており、子どもとその親世代が地元の恵みに触れられる取り組みにも力を入れています。

フードデモクラシーの観点から世界的に注目されている《学校給食》が身近に行われているのは本当に嬉しく希望が感じられます。

《広島県の農業について》

温暖な平野部と寒冷な中国山地によって多様な気候をもつ広島県。

生産作物はお米や鶏卵(全国4位)などの畜産、

野菜ではお好み焼きには欠かせないキャベツ(標高差を利用したリレー生産)や、レモン(防腐剤・ワックス不使用)をはじめとする柑橘類が有名だそうです。

農家数+農地面積の減少+農家の高齢化の全国的な課題と向き合ってきた県は、これまで《農業生産法人》の編成により農地保持に取り組んできましたが、まだまだ問題が残っているとのことです。

県はその対策として、「2020広島県農林水産業チャレンジプラン」と題して、①担い手が生活設計を描ける経営体系の実現、②重点品目の策定に取り組んでいるとのことでした。

具体的には、単価が安くなってしまう米生産とキャベツ生産との掛け合わせによる経営の安定化、主要品目(キャベツやレモンなど)の制定と生産増大などの取り組みです。

本日は貴重なお話をしていただき、ありがとうございました!

0コメント

  • 1000 / 1000

ICU 地産地消 -Make&Consume Local- Project

ICUから地域の方々とつながっていくことはできないだろうか…?ということで、始まったのがこのプロジェクト。地産地消の取り組みを通して、心から豊かな生活を築いていきましょう!!